アローラホームの床板工事
建物の床面を支える床板はどの様に施工されているのでしょうか??
剛床工法による床板工事
アローラホームでは、建物の荷重を受け渡す床板の施工に「剛床工法」を採用しています。この工法は、従来の根太工法(根太を土台の上に設置する工法)と比べて施工性が高く、床の剛性が向上するのが特長です。剛床工法では根太を設けず、建物の水平力に対抗できるように、24mm厚の構造用合板を使用します。この合板は土台と大引の上に直接設置され、より強固で安定した床構造を実現します。
構造用合板
構造用合板は、建築物の構造上重要な部分に使用される合板で、強度や耐久性に優れた製品です。この合板は、「強度等級」「ホルムアルデヒドの放散量」「板面の品質」などの一定の基準を満たす必要があり、JAS規格(日本農林規格)に適合したものが使用されます。これにより、建築物の安全性と信頼性が確保されています。
構造用合板の配置
構造用合板は、水平構面性能とたわみ性能を高めるため、千鳥張り(互い違いに配置する方法)で施工されます。この千鳥張りにより、床全体の強度と安定性が向上し、地震による建物の損傷を受けにくくなります。水平構面性能とたわみ性能の高い配置が、建物全体の耐震性を強化し、安心・安全な住まいづくりを支えています。
構造用合板の接合具
アローラホームでは、床板となる構造用合板の接合具として「鉄丸釘N75」を使用しています。N75は長さ75mmの鉄製釘で、構造用合板をしっかりと固定します。建築基準法では、構造用合板に使用する釘としてN50またはそれに相当する釘が指定されていますが、N75はそれよりも長く、より強固な接合が可能です。この高い接合強度により、床の安定性と耐久性が向上し、安全な住まいを支えます。
構造用合板の接合
構造用合板の接合には、鉄丸釘N75を使用し、合板の四周および中通りに釘を打ち込みます。外周部分では、150mm間隔で釘を均等に配置します。なお、柱などの取り付けによって合板を切り欠く場合には、本来打つべき釘の位置を150mm以内に移動させ、釘の本数が減らないように工夫しています。これにより、接合強度を保ち、床全体の安定性と耐久性が確保されます。
品確法の存在床倍率は3倍
アローラホームの床板工事では、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に基づき、存在床倍率が3倍となっています。
品確法の存在床倍率とは
存在床倍率は、厚さ24mm以上の構造用合板を用いて施工される床組で、合板の四周をはりなどの横架材や合板の継ぎ手部分に設けられた補強材に対して、鉄丸釘N75を15cm以下の間隔で打ち付けることで評価されます。このような施工方法によって、高い床強度と耐震性が確保され、床倍率3倍という高い基準が達成されています。